稲毛園のお茶は、元気な土で力一杯育った静岡の本山、掛川、榛原、藤枝や京都の宇治など数種類の産地の茶葉を厳選して使用しています。
掛川・菊川・小笠・浜岡産のコクのあるお茶と、川根・金谷産の美しい色合いとスッキリした甘みを楽しめるお茶、さらに榛原産のお茶が持つ力強さで全体をひきしめた上で、藤枝産のお茶の香ばしさ、本山・清水・庵原産のお茶の美しいまでの品格を加えることで、見事な仕上がりにまとめ上げた逸品です。
毎日の生活に少しずつだけど心にうるおいを与えてくれるお茶なので、いつも同じ味でもてなしたい。だから一ヶ所の茶葉では味に偏りがでてしまうこと、人間の舌が一定でなくその季節の気温や湿度によって変化してしまうこと、そんな些細なことに大きなこだわりをもち、一軒一軒のお茶の農家さんに自分で足を運び60有余年の時間をかけ、やっと生まれたこの絶妙なブレンドが稲毛園のお茶となりました。
お茶の楽しみ方
急須に一人当たり2〜3gの茶葉を入れ、お湯を注ぎます。上級の煎茶で70℃、中級煎茶で80〜90℃が適しています。30秒から2分待ち、茶碗に少しずつ順番に注ぎます。水出し緑茶(冷茶)は、急須に茶葉を多めに入れ、冷水を注いで5分ほど待ちます。専用のティーバッグを使ったり、お湯で淹れて氷に注ぐ方法もあります。
煎茶の美味しい淹れ方(2人前)
1.茶葉を入れる。(ティースプーン2杯分=4g)
2.お湯を一度湯呑みにうつす。(お湯の温度:約80℃)
3.湯冷まししたお湯を注ぐ。(浸出時間:約30秒)
4.少しずつ均等に注ぎ分ける。最後まで注ぎ切ると2煎目も美味しくいただけます。
冷茶の美味しい淹れ方(2人前)
1.茶葉を入れる。(ティースプーン3杯分=6g)
2.氷を2〜3個入れる。
3.水を注ぎ、急須をゆっくり回し待つ。(浸出時間:約3分)
4.少しずつ均等に注ぎ分ける。最後の一滴まで丁寧に注ぎきりましょう。
緑 茶 (不発酵茶) |
覆いをする | 玉露 | 玉露とは、日光を遮り栽培された茶葉を揉まずに製茶した茶葉で作ったお茶のことを指します。煎茶に比べ深い茶葉の色合い、そして甘い味わいと豊かな旨味が特徴です。ぬるめのお湯、または水、氷でじっくり淹れるのがおすすめです。 |
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抹茶 | 抹茶とは、玉露と同じく日光を遮り栽培された「てん茶」を石臼で挽いた粉をお湯や水で溶いたものを指します。濃厚な甘みと濃い色合いが特徴です。 | ||
覆いをしない | 煎茶 | 4月半ばより収穫の始まる茶葉を煎じてお湯に出し、飲まれるお茶のこと。茶葉を揉まずに乾燥して粉末にした抹茶などに使われる、「てん茶」に対して、広い意味での一般的な茶葉を使ったお茶のことを指します。収穫時期により、一番茶(新茶)、二番茶、、、と呼ばれます。その中でも立春から数えて八十八夜に収穫が最盛期を迎えるとされる新茶は、特に良い香りと味を持つ、特別な茶葉として珍重されています。 | |
番茶 | 番茶とは、「晩茶」とも書き、一般的に採取時期が遅い三番茶、四番茶のことを指します。夏の 強い日差しを浴びて育っているため、渋みが多くなります。その香りは「新緑の香り」と表現される煎茶に対し、「草いきれの香り」と表現されることもあります。 | ||
ほうじ茶 | ほうじ茶とは、煎じた茎茶で淹れたお茶のことを指します。番茶を使用するのが一般的で、焙じているため苦味の少ない味と、茶色い色、そして香ばしい香りが特徴です。 | ||
玄米茶 | 玄米茶とは、「日本のフレーバーティー」とも表現される、蒸して炒った玄米を番茶に加えたお茶のことを指します。あっさりした味と香ばしい香りが特徴です。熱いお湯で短時間で淹れるのがおすすめです。ダイエットにも効果があると言われています。 | ||
半発酵茶 | 烏龍茶など | 烏龍茶とは、茶葉の発酵途中で加熱することで発酵を止めた、半発酵茶に分類される中国茶のことを指します。半発酵状態の茶葉の独特の香りと風味が特徴です。80度以上の高温のお湯で淹れるのがおすすめです。 | |
発酵茶 | 紅茶 | 紅茶とは、摘み取った茶葉を完全に酸化発酵させ作られた、発酵茶に分類されるお茶のことを指します。発行した茶葉のコクのある豊かな香りと味わい、が特徴です。産地も世界中に多くあり、世界で最もポピュラーなお茶です。熱いお湯で淹れるのがおすすめです。 |
お茶はチャノキ(Camellia sinensis)から摘み取った茶葉を加熱処理して作られます。荒茶から煎茶を製造する過程で芽茶、茎茶、粉茶といった出物と呼ばれるお茶も作られます。
芽茶(めちゃ)
芽茶は、煎茶や玉露を作る際に出た芽や葉の先端などを集めたお茶です。部位が違うだけで茶葉そのものの品質は煎茶や玉露と変わりがないため、味は一級品のお茶と比べても劣りません。お茶のエキスが凝縮されているため、風味は力強く濃厚な味わいが特徴で、渋みや苦味、旨味がどれも強く、濃い緑色をしています。茶葉が丸まっているので、茶葉が開ききるまで何度でもお茶を楽しむことが出来ます。お茶が濃くならないように、ぬるめのお湯で淹れると美味しくいただけます。
茎茶(くきちゃ)
茎茶は、棒茶(ぼうちゃ)とも呼ばれ茶の若枝、茶葉の柄、新芽の茎を混ぜて作られます。甘味・旨味・香り成分は葉よりもむしろ茎の方が豊富で、アミノ酸が多く含まれ、旨味が強く雑味も少ないのが特徴です。葉と茎を比較した場合、旨味と甘味の成分であるテアニンが約2倍、香ばしさの香り成分であるピラジン類が約1.5倍、花の香り(甘い香り)成分であるゲラニオール・リナロールが約4倍含まれます。色は薄く、さわやかな味と香りがあある茎茶は、愛好者も多いです。
粉茶(こなちゃ)
粉茶は、荒茶から煎茶を作る製造工程で出た粉状の切れ端を集めたもの。茶葉の質そのものは煎茶に劣るものではないため、価格の割りに良い味のものが多いのが特徴です。 粉状であるために茶葉の成分が溶け出しやすく、鮮やかな色合いで味の濃い茶を淹れることができます。熱い湯で短い抽出時間で手早く淹れることができ、味も強いため、寿司の後味を消し口の中をさっぱりさせる目的で、寿司屋のアガリとして出されるお茶の定番となっています。