稲毛ってこんなところ
稲毛あかり祭「夜灯(よとぼし)」
稲毛海岸が埋め立てられる前、稲毛の海では新月の夜、カンテラのあかりで魚を獲る遊びの漁、「夜とぼし漁」が行われていました。 波が引いた後の潮だまりでは、たくさんの小エビや魚が獲れたといいます。
稲毛の浜にカンテラのあかりがポツリポツリとついていく、その情景をテーマにし、地域のお年寄りや子供たちの作った手作りの灯篭や竹灯篭をせんげん通りや浅間神社などに飾る、稲毛あかり祭「夜灯(よとぼし)」は、まちを照らす新たな光として、毎年稲毛に住むの人々を照らしています。
稲毛浅間神社
京成稲毛駅から歩いて数分のところに稲毛浅間神社があります。 猿田彦命(さるたひこのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、瓊々杵尊(ににぎのみこと)を祀るこの神社は、1200年前から続く古い歴史と由緒を持ち、その厳かな様相を呈した社殿や、境内より海側、稲毛公園へと続く松林は、稲毛の人々に古くより親しまれてきました。
また、毎年7月14・15日の夏の大祭に合わせて開催される「稲毛せんげん通りまつり」は来場者30万人を誇り、千葉市内の大規模な祭りに名を連ねています。稲毛の住人にとっては子どもの頃から特別なこの2日間、せんげん通りには約600の露店が軒を連ね、まちは賑わいを見せます。
稲毛あかり祭り「夜灯」では、境内にてかがり火が焚かれ、 千葉県の文化財に指定されている「十二座神楽」が開催されます。本祭の1週間前には「千蔵院プレ夜灯」と題したイベントも開催されています。
旧神谷伝兵衛稲毛別荘
国の登録文化財に指定されている旧神谷伝兵衛稲毛別荘は、東京方面の人々の保養地として人気を集めた稲毛の往時をしのぶ建物の一つです。
「日本のワイン王」と呼ばれ、フランスからワイン製造事業を導入した明治の実業家、神谷伝兵衛が別荘として、また来賓用に立てたとされるこの建物は、当時としては珍しい鉄筋コンクリート造りの洋館で、初期の鉄筋コンクリート建築として全国的にも大変貴重な建築史跡となっています。
現在は展覧会や地域のイベントなど、様々なイベントが開かれ、市民の憩いの場の一つとなっています。